エルンスト・ヴァンデルスレブ

Ernst Wandersleb:1879-1963

 

 

 エルンスト・ヴァンデルスレブは1879年、イエナやワイマールから少し西に位置するゴータで生まれる。1901年にツァイス社に入社、ルドルフと共に写真レンズ設計を行なった。1902年写真レンズ史上に永遠にその名を留めるテッサーをルドルフと共同で発表。このレンズは以前のレンズが果たせなかった高コントラストの描写が可能で、世界各国のメーカーに模範とされた。しかもこのレンズが今でも現役であり続け、100年の歴史を刻んでいる事実からして、いかに優秀であったか伺える。
 1911年、ヴァンデルスレブはルドルフの後継者として写真部長に任命され、ビオテッサーをメルテの協力にて開発。第2次世界大戦中も、戦後もツァイス社で働いた。1957年にツァイス社を退職、6年後にツァイスレンズの故郷イエナで人生も幕を閉じる。

 2002年3月、ヴァンデルスレブの功績を称えるかのように、Tessar T* 45mmF2.8 100Jahreが発売された。そう、彼は100年間現役のレンズを作ったのである。テッサーは写真レンズとしてのZEISSレンズブランドの名を高めた。

   

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